ヨガについて
ヨガの発祥は古代インドです。そして数千年の歴史を経ています。以外かもしれませんが、ヨガは健康法ではないのです。
「自分を知るということは宇宙を知ることである」という言葉があります。古来のヨガの聖者は瞑想によって自分を知るというテーマに取り組んだわけです。
長時間瞑想をするためには肉体のコントロールが不可欠です。あたりまえですが、体の調子が悪くて意識の集中などできはしません。腹がへってイライラしていてもしかりです。
人間の心は肉体の生理現象に左右されるのです。だから身体を調えることは心を調えることであり、大切な嗜みなのです。
さてインドは数学の世界では「0・ゼロ」を発見した哲学的な国です。このゼロの発見も瞑想によってなされたそうです。 瞑想がヨガの本来の主目的であるにせよ、肉体を調える効果としては素晴らしいものがあります。
ヨガの場合「数千年間続いてきた」という歴史は重いものがあります。効果のないもの、また一時の流行ものではないということです。
よいものだから廃れることなく続いてきたのです。巷には様々な健康法がありますが、創始者が亡くなれば廃れてしまうことがよくあります。総じて健康法というのは、それを提唱した人の個性が色濃く反映されるのです。
だから創始者とその健康法に合う人が続けている、という図式になります。人は一人一人違いますから、健康法といえども合う合わないがあるのです。その点ヨガは万人向きであると言えるでしょう。
▽ 肉体から心へ
ヨガではポーズ(アーサナ)をとって筋肉をゆるめていきます。主に身体の関節を弛めているのですが、関節が弛むとプラナというエネルギーの流れがよくなるのです。
その結果、細胞のすみずみまで血液が流れ、新陳代謝が活発になります。私たちが記憶の奥にしまい込んでいる負・ネガティブな記憶、いわゆるトラウマも脳が記憶しているのではなく、実は身体・筋肉が記憶しているのです。
たとえば習い事などはすべて身体で覚えろ、そうしたら忘れないといいます。人間にとって忘れられない強烈な体験というのは、よい悪いを問わずに身体が記憶しているのです。
それは筋肉・細胞のコリや固まりとなってエネルギーの流れを阻害しているのです。
こういったとトラウマもヨガのストレッチや呼吸法、イメージ法(瞑想法)によって改善されていくのです。
呼吸法はとくに血液の質と流れをよくします。病気の原因の多くは血液がにごり細胞がダメージを受けるからです。
ゆっくりとした安定した息をすることで血流はよくなり、心も安定します。呼吸によってからだが満たされますから、当然食事の量は減り、ダイエット効果、禁煙に効果があり、何よりも生命力はアップし、女性は美しくなります。
現在スポーツ界では常識となったイメージトレーニングも、もともとはヨガの瞑想法から始まったのです。幼児教育などでも右脳開発として行われていますが、人が本来備えている能力を安全に、そして有効に開発していく研究が、今後さらに進んでいくでしょう。
ヨガはそれに対する優れたシステムを持っているのです。それは基本を自分の身体感覚という確固とした「とらえどころのあるものに置いているからです。
頭や知識は理屈をこねて自分を正当化しますが、からだは正直です。いろいろな選択も自分の内部から上がってくる直観や判断を大切にすれば間違いが減ります。たとえ間違っても修正がきくのです。
(人間の能力というのは諸刃の剣です。能力を磨くこと、そしてどう使うかが大切です。そこに判断力や倫理観が要求されるのです。)
瞑想を習慣にすると落ちついて物事を考えられるようになります。そして自分を内省する、振り返ることにより気づきや未来の展望などが開けてくるのです。
イメージ力も練習によって上達してきます。それも肉体が弛んでそして身体感覚が磨かれることによりアップするのです。
意志力や粘り強さという数字では表しにくい力も身体感覚が大いに関係しています。それも訓練で培うことができるのです。
人間は生涯自己創造をしていける存在なのです。

