公益 of ホロンハーモニー


公益社会の実現


 2010年ワールドカップサッカーの日本代表の躍進は大いに勇気と感動を与えてくれました。憶えば4年前は「いいとこなし」の敗退でした。

 次のワールドカップは4年後ですが、はたして世の中はどのようになっているでしょうか? おそらく、これから4年間の変化は、これまでに比べて“想像以上”だと思います。


 「未来は予測するものではなく、創造するものである」という言葉があります。私たちがどのような選択・決定・行動するかによって、未来社会のあり方は大きく変わるのです。

 個人の力など大したことないというのは、昔の考え方です。

 今は情報通信技術が進んだおかげで、誰でもいつでも、どこからでもアクションを起こすことができます。


 大きな目で見れば、この社会の困難の大本は、陰に隠れて蔓延する反社会・反公益の動きにあります。(例:政治の汚職・税金の無駄遣い・・・) 

 それが富の偏在を生み、深刻な紛争や多くの弱者の犠牲を生み出しています。

 環境破壊も反公益の行いの一つですが、それは人間の心の弱さや無知が原因ともいえます。(反公益の活動を“公損:こうそん”という言葉で表現します)



一連の研究により、資本主義の次の社会は、公損を排除し、公益の損なわれない体制づくり、公益社会の実現にあるとしています。(公益革命:大和信春著 博進堂)


 NLP心理学の確立に多大な影響を与えた、バージニア・サティア女史は、その著書「人を育てる」の最後を次のような言葉で締めくくっています。

「私たちは、人々が、力や権力、服従や固定観念によって関係し合う時代が終わる、その始まりを見つめているのかもしれません。

 それは、ふるい態度が消えて新しい態度がうまれるのか、それとも文明が消えるのかという問題です。

 私は新しい価値観を用いて文明を維持していくように働きかけています。
 そして今、あなたもそうであれば幸いです。」



 モノ・金をあくなき追求した収奪型社会システムは深刻な公損と、人間の心身の破壊を生みました。 

 人類も、もうそろそろ教訓を得て、持続可能な社会づくりを行う時が来ていると思います。

 その指針となるのが公益社会の実現です。


 公益とは社会一般のためになる公共の利益とされていますが、世の中への役立ちと言ってもよいでしょう。反対に公損とは世の中への迷惑と言えます。


 自然や社会から必要な限りにおいて受ける恵みは、「お世話になる、恩恵を受ける」ことであり、公損ではありません。動物が要求を満たせばそれ以上に食べないことと同じです。


 これからの持続可能な社会をつくるにあたり、自分のしていることが、公益か公損か考えることは重要だと思います。

 さて公益活動の中身の「役立ち」についてですが、 役立ちとは、相手の本来の目的達成を主体的に応援することを意味します。

 さらに本来の目的とは、そのものの個性・資質に生かして世に貢献することです。(それを昔の人は、天命と呼びました)


 各人がその持って生まれた天分を生かし、他への役立ちを通じて助け合い、貢献し合う。全員が役立ち合う関係で結ばれれば、そこには当然、感謝と“和”が生まれます。


 そういう理想のような社会づくりには、人間のエゴ心の克服という大きな壁が立ちはだかっています。


 自分さえよければよいとか、自分を過小評価すること、ネガティブな意識に心を占領されてしまうことなどは、サティア女史のいう人類史を通して延々と繰り返されて来た古い記憶の連鎖によるものです。



 現代では多くの人が何のために生きるのかという、スピリチュアルな生き方に目覚めています。

 そして見えない世界を否定していた科学が、人間の意識の持つ大きな力、スピリチャルな部分に目を向け始めています。


 その研究では、人間は分断された存在ではなく、無意識の世界では、すべての生命とつながっているとしています。(まだ少数派の意見ですが) 


「情けは人のためならず」と言いますが、他への奉仕、役立ちは結局自分への奉仕となるのです。


公益社会はつまるところ、人類がエゴ心を克服し、他への依存からの自立という精神の成熟的脱皮を遂げていく中で実現するのです。

 それは人格革命といってもよいでしょう。


推薦書籍: 『公益革命』 大和信春著 博進堂出版