瞑想のすすめ
〜忙中閑あり〜
「忙中閑あり」という言葉をご存知でしょうか? この言葉は安岡正篤師という東洋思想の大家が常々説いていた言葉です。
(・・・安岡氏は「平成」の元号の考案者としても知られ、戦後の政財会の指導者に大きな影響を与えていました)
安岡師は「六中観(りくちゅうかん)」といい、人間が生きるためには六つの「中(ちゅう)」をもて、と説いていました。その一番初めの「中」が忙中閑ありです。
その意味するところ一つは「どんなに忙しい時でも瞑想する時間をもて」ということです。
実は大きな仕事を成し遂げた人、また幸せに充実した人生を送った人は、すべからく広い意味での「瞑想」という習慣をもっていたようです。(例:釈迦、松下幸之助、マザーテレサ、稲盛和夫、ジョン・レノン・・)
では瞑想とはなんでしょうか? 瞑想とは宗教や精神世界が好きな人がするもので現実社会や自分とは関係ないと考えている人が多いと思います。
瞑想とは辞書で調べてみると「目を閉じて深く考えること」とあります。つまり特別なことではなく、ああしようか、こうしようかと、普段私たちが意識することなく行っていることです。
人生は朝から晩まで選択の連続です。小さな選択から大きな選択まで様々にあります。
結婚や退職、離婚などの人生を左右する選択、もう一口食べようか、食べまいかという健康に関わる選択、電話をかけようか、どうしようか・・・・誰しも考え行動しています。
ただ運が良くないとか、苦しい状況に繰り返しなる人は、決定する前に安易に考えたり見過ごしたり、感情に流されたり、実にもったいない選択をしていることが多いようです。
病気になる人も私から見れば、わざわざ病気になるようなことをしている場合が多いのです。
さて瞑想といっても難しく考える必要はまったくありません。 習慣になると効果が必ず現れてきます。 よくある効果として、直感がさえ、閃きが出てきます。精神が安定し、物事に動じなくなります。
この精神・ココロの安定は、瞑想を習慣にして得られる、もっとも大きな効果の一つです。
具体的には「怒り」「不安」が減少します。
怒りというのはココロにブレーキを踏み続けているようなもので、生命エネルギーを極端に浪費します。 「怒りは人生を台無しにする」といっても言い過ぎではありません。
それが10%でも減少するだけで、かなり変わります。大げさに言えば“運命が変わる”と言えるくらいです。
さて、瞑想は『潜在意識の開発』ともつながっています。 スポーツでのイメージトレーニング、あるいはイメージ療法などはその応用です。
ココロの世界は、まだまだ未知なことだらけで、21世紀は“意識科学の時代”とも言われています。
〜数息観〜
簡単に出来る瞑想法・入門編を紹介しておきましょう。 
意識を一つに集中すると人間は脳波がアルファ波になり、潜在意識が活性化してきます。
数息観と呼ばれる方法ですが、いつでもどこでも出来て効果があり安全な方法です。
やり方はいたって簡単です。 イスに座るか正座かあぐらになります。背筋を自然に伸ばし、目を閉じてゆったりと呼吸をします。
吐く息を長めにしましょう。そして気持ちが落ち着いてきたら、心の中で数を数えましょう。
息を吐くときに「ひとーつ」、そして息を吸い込んで、また吐くときに「ふたーつ」・・・というように順番に数えていきます。
数を数えることに意識を集中するのです。 やっていると途中からボーっとなってきて意識がまどろみ眠たくなってきます。
ゆったりと落ちついた気分になることもあるでしょう。また雑念がどんどん湧いてきてモヤモヤする、という人は首や肩がこわばっていますからストレッチなどをしてゆるめましょう。
5分から10分という短時間でも毎日続けているといろんな効果が出てきます。
